当社設立の経緯
当社設立経緯に関して、簡単ではありますがご説明いたします。
発起人4名は、ソフトモビリティの考えを共有し、自動車走行の安全を具体化する装置開発について意見が一致し、新会社を設立することとしました。
小栗は、最高速度を制御し速度を外部に表示する「ソフトカー」を発案し(1982年)、政府の公募ミレニアムプロジェクトに採択され(2000年)、その電気自動車版「ソフトQカー」を愛・地球博のパレード車とし(2005年)、全国や海外に紹介するなど、普及に努めてきました。そして、交通全体が調和する「ソフトモビリティ」を提案するようになりました。
関水は、日本初の大学発ベンチャーを創業し(2000年)、小栗に、ソフトモビリティを事業化する提案をおこないました(2015年)。
千葉商科大学は2017年に学部横断的な社会貢献活動を行うために5つのプロジェクトを立ち上げました。同プロジェクトの中の「3.安全・安心な都市・地域づくり」チームのメンバーとして、「震災時の“一般車両規制”に対する市民意識と非常時対策のための平常時対応の提案」というテーマの活動を小栗幸夫名誉教授(当社代表取締役)と共におこなっています。この活動のテーマに含まれる『ブレーキとアクセルの踏み違え事故の防止の仕組み』は、社会的に緊急度が高く、速く社会実装して研究成果を確認したく、大学発ベンチャー企業創業の経験も生かせると考え当社の立ち上げに参加しました。
岩倉は、勤務する大学が立地する香川中西讃地域の交通とまちづくりへのアドバイスを小栗に求め、ともに、伝統的市街地を「ソフトモビリティゾーン」にする構想を検討しました(2020~2021年)。
高木は、ベンチャー企業を立ち上げ(2004年)、ものづくり会社へのコンピュータシステムサービスを提供し、そのかたわら、アクセル・ブレーキの踏み間違えの要因を検討するるネット上の討論サイトを立ち上げ、そこで「アクセル・ブレーキの操作状態を視覚で認識する」というアイデアに出合い、それを、車載装置として具体化する技術検討をはじめました(2021年)。
この検討プロセスに、関水、岩倉が合流し、車載装置の市場化を検討し、新会社設立合意に至りました。